ちょっと小噺

スキーヤーオンリーの訳

2025年1月10日

多くのファミリースキーヤーやシニアスキーヤーに来て頂いているかたしな高原スキー場は、ゲレンデデビューのお子様や初心者スキーヤーも安全に滑って頂けるように、ずっとスキー専用を守り続けています。当スキー場がスキーヤー専用にしている理由をここで2つご紹介いたします。

●理由1「異なるターンのリズム」

スキーの場合は、細かいリズムでターンをしたり等間隔のリズムを保つターンを得意としています。それに対し、スノーボードの場合は、ゆったりとしたリズムの大きなターンやいわゆるグラトリなどイレギュラーな動きになることもあります。

このように、スキーとスノーボードは、それぞれのリズムやターンが異なっているため、お互いの動きを予期しづらいことで衝突のリスクが高まります。

●理由2「異なる視界」

スキーは、体を正面に構え進行方向へ進むので、視界は前方向に約120度開けます。左右にターンするときもこの視界は常に保たれています。これは日常、私たちが生活しているときの視界とほぼ同じです。

一方スノーボードは、体を横に構え顔を進行方向に向けて進みます。体を初めからひねった状態で滑るので背中側の視界がどうしても狭くなり、背中側の視界は約30度、体の正面側の視界は約60度と言われています。そのためスノーボードはターンをするとき、背中側の視界がとても狭くなってしまいます。

このように、スキーとスノーボードは「ターンのリズム」と「視界」が異なります。さらに、キッズスキーヤーの場合は、体が小さいため視認されづらく、また予期せぬ動きをするので、接触する可能性がより高くなります。

空いているゲレンデ内で、自分の動きをコントロール出来る技量を持つスキーヤーとスノーボーダーのみならば、一緒に滑走しても接触事故の危険性は低くなりますが、残念ながら毎年スキーヤーとスノーボーダーの接触事故が数多く起こっていることが現実です。

大勢のファミリースキーヤーやシニアスキーヤーがお越しになるかたしな高原スキー場では、以上の理由でスノーボーダーの方には申し訳ございませんがスキー専用とさせていただいております。