ちょっと小噺

片品村とフライフィッシング

2025年7月8日

かたしな高原が初心者向けのフライフィッシングキャンプを開催して12年が経ちました。

キャンプを始めた理由は大きく2つあります。

1つは、企画者がブラッド・ピット出演の「A River Runs Through It」を観て、すごく単純にフライフィッシングに興味を持ち、早速始めようと思ったところ、高価な道具の準備や、独特な竿さばきの習得、そしてフィールド情報の取得などの様々な障壁があり断念した経験から。

もう1つはこの片品村の歴史にあります。実は片品村はフライフィッシングの聖地であり、日本のスポーツフィッシングの幕開けの基点でもあります。

フライフィッシング(西洋毛ばり釣り)が日本にやってきたのは明治時代。当時のイギリスではゴルフ倶楽部以上にフライフィッシング倶楽部が貴族や実業家などの社交の場でありました。それを知った日本の外務大臣や実業家など日本の上流階級の人々が、海外の文化を取り入れ外交に役立てようと考え、フライフィッシングを楽しむ場所として選んだのが片品村東小川の丸沼でした。

こうして丸沼は日本初のフィッシングリゾートとなり、海外の重要なお客様を迎える「マス釣り外交」の場となりました。それは金精峠を越えて中禅寺湖にも広がり、各国の大使館が湖畔に建てられ国際交流の拠点となりました。そして第二次大戦後はフライフィッシングやルアーフィッシングなどスポーツとしての釣り文化が日本の一般の人々へも広まっていったのです。

現在、かたしな高原は”入門”キャンプの他に、中級者以上を対象にした”STEP UP”キャンプも開催しています。詳細は下記になりますので、興味がある方はぜひご覧ください。

フライフィッシング”入門”キャンプ

フライフィッシング”STEP UP”キャンプ