かたしな高原便り

ディック・ブルーナさんとかたしな高原

2012年9月12日

1996年、かたしな高原スキー場にミッフィーがやってきました。当時スキー場がイメージキャラクターを持つことはとても珍しかったため、「なんでだろう?」と思った人も少なくなかったはず。でもそれにはこんな理由があるのです。

ミッフィーの作者はオランダ人絵本作家のディック・ブルーナさん。その暖かみのある手描きの線、鮮やかな色使い、想像力に訴えるシンプルで大胆な構成の作品で、世界中の子供から大人まで幅広く愛されています。そんなディック・ブルーナさんにはいくつかポリシーがあります。

『正面向きの効果』
読者といつも対話していたい、という想いから、すべて正面を向く登場人物たちは、いつも読者と目を合わせるように設定されているそう。

『正方形の意味』
ディック・ブルーナさんの絵本は約16センチの正方形。これは子どもが手に取って楽しく、両手におさまるサイズです。

『12の場面』
本はすべて12場面構成。幼児が集中できる時間が約10分ということに着目し、その時間内に読み切れるページ数として割り出されたのだそう。


※上記ミッフィーはブルーナさんがかたしな高原の為に描いたものです。

以前からファミリー向けスキー場として歩んできたかたしな高原は、常にこどもの視点を持ち、考え、表現するディック・ブルーナさんに尊敬の念を覚えました。

世界中を回って自分の絵本の読み聞かせをしているブルーナさん。彼を新たな作品に向かわせる意欲の源は、子どもたちの嬉しそうな姿や〝ありがとう〟でした。わたしたちも、お客様のそして子どもたちの楽しそうな笑顔が見たくて日々試行錯誤を重ねています。

名実ともに日本一のファミリースキー場になることを目指して、また、ブルーナさんと共通の思いを形にする場所としてこれからも一生懸命がんばっていきます。