かたしな高原便り

スキーヤーオンリーの訳

2012年9月12日

たくさんのファミリースキーヤーに来て頂いているかたしな高原スキー場は、ゲレンデデビューのお子様や、ご家族が安全に滑って頂けるよう、ずっとスキー専用を守り続けています。ここではなぜスキーとスノーボードが一緒に滑ると、衝突の危険が増えるのかを説明いたします。

●理由1は、「ターンのリズム」が違うことです。

スキーの場合は、スノーボードより簡単に細かいリズムでターンすることが出来ます。それに等間隔のリズムを保つのを得意としています。それに対し、スノーボードの場合は、スキーよりもはるかにゆったりとしたリズムの大きなターンになります。そして、スキーと違って、不均一なリズムのターンになりがちです。
このように、スキーとスノーボードは、それぞれ動きが全く違っています。その為、ゲレンデで一緒に滑ると、衝突の危険性が高まるのです。

●理由2は、「滑っている時の視界」が違うことです。

スキーは、体を正面に構え、進行方向へ進むので、視界は前方方向に約120度開けます。左右にターンするときもこの視界は常に保たれています。これは日常、私たちが生活しているときの視界とほぼ同じです。

一方スノーボードは、体を横に構え、顔を進行方向に向けて進みます。体を初めからひねった状態で滑るので、背中側の視界がどうしても狭くなり、背中側の視界は約30度、体の正面側の視界は約60度と言われています。スノーボードはターンをするとき、背中側の視界がとても狭くなってしまうのです。


このように、スキーとスノーボードは「ターンのリズム」と「視界」が異なります。その為、互いの動きが読みにくくなります。さらに、キッズスキーヤーの場合は、成人に比べ視野も狭く、予期せぬ動きをするので、不均一なターンのリズム同士、接触する可能性がより高くなります。

広大で空いているゲレンデ内で、自分の動きを完全にコントロール出来る技量を持つスキーヤーとスノーボーダーのみならば、一緒に滑走しても接触事故の危険性はかなり低くなりますが、残念ながら、毎年、スキーヤーとスノーボーダーの接触事故が数多く起こっていることが現実です。

大勢のファミリースキーヤーがいらっしゃるかたしな高原スキー場では、以上のような理由でスノーボーダーの方には申し訳ございませんがスキー専用とさせていただいております。

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